はじめに
9月になり、少しずつ暑さも和らいできましたね。
今回のブログは、8月のお盆過ぎに郡上踊りに行った時の画像と共にお伝えします。リョウ先生は今回が初めてでした。
郡上は遊びに行ったことがあるものの・・ なかなか踊りに行くことができずにいましたが、今年はついに行けたのです。
前回のブログでも、少し話しましたが・・先日、大切な方からレコードプレーヤーをいただきました。針を落とし、スピーカーから流れてくる、どこか懐かしく温かい音。動画サイトやアプリから流れてくるデジタルな音とは違う、その一つひとつの音に込められた想いや、時代を超えて受け継がれていく音の力を感じています。
現代はAI技術が飛躍的に進化し、音楽のスキルや知識も効率的に学べる時代になりました。でも、AIがどれだけ進歩しても、ひとつだけ教えることができないものがあります。それは、あなたの心が生み出す「本当の音」です。わたしたちは、このAI時代だからこそ、対面でしか得られない特別な価値を提供したいと日々考えています。
前回のブログはこちら
従来の音楽教育と「本当の個性」のすれ違い

国内の音楽教室は、長らく「正確さ」や「技術習得」を重視してきました。発表会やコンクールといった目標設定は、時に子どもたちに「間違えてはいけない」という強いプレッシャーを与え、音楽を「評価されるもの」へと変えてしまいます。
しかし、令和の今。本当に個性的な音とは、完璧な演奏の中にだけあるのではありません。むしろ、楽譜の「枠」や他者との「比較」から解放された、自由な表現の中にこそ、その子ならではの「本当の個性」が輝きます。わたしたちは、このすれ違いを解消したいと考えました。
ここは「音楽の図書館」

当教室は、かおり先生が「音楽の案内人」となり、子どもたちの「なぜ?」「どうして?」という小さな疑問に耳を傾けます。あくまで案内人です。強制的な「指導」をしません。その代わりに、音楽という広大な世界を自由に探求できる「音楽の図書館(環境)」を設備しています。
東京在住の生徒さんも、在籍していますので来室された際には、「岐阜の人たちがうらやましい」なんてよく言われます。
ここには、たくさんの「音の蔵書」があります。2つのピアノの音、ドラムなどの打楽器の響き、どの家庭にでもあるうちわや、紙コップなどを使って楽器を使ってあそんだりして出す音。AIが提供する「正解」の音色とは異なる、身体感覚と感情が結びついた、五感で感じる「生の音」の体験です。子どもたちは、その日の気分に合わせて、自由に「音の蔵書」を手に取ります。
子どもたちの声に耳を傾ければ、いろんなアイディアが出てきて面白い。AIには出せません。」

音楽を通して育む、3つの「心」の力とは?
自己肯定感
「間違える」ことを「新しい音の発見」として受け入れます。AIが判断する「正解」から解放された世界で、子どもたちは「ありのままの自分」を肯定される体験を重ねます。
自己表現力
言葉にならない感情を、音で表現します。喜び、怒り、悲しみ、そしてAIには理解できない微妙な心の揺れ。すべての感情を「自分だけの音」として外に出すことで、子どもたちは自分の心と向き合い、心の整理をすることができるようになります。
探求心

AIは効率的な「答え」を提供しますが、わたしたちは「なぜ?」という疑問を大切にします。楽譜や音階を強制的に教えるのではなく、「もっと知りたい」という子どもの内なる好奇心から、自発的な学びを引き出します。
2学期が始まりました。
生徒さんのちょっとしたプライベートなお悩みも、音楽教育の観点から的確なアドバイスができればと思っております。
このブログは後半に続きます
当教室が目指す、AI時代にこそ価値を発揮する「音楽の図書館」というコンセプト。後編では、このユニークな取り組みを支える私たちの役割について、さらにお話ししたいと思います。